小倉淳史/辻ヶ花.絵羽コート..、
辻ヶ花染色作家である小倉淳史製作の<絵羽コート>です。
施された辻ヶ花だけではなくて、他の染色作品では見掛けることのない色艶が印象的な作品です。
こうした色艶を眼にすると、小倉淳史の美意識がしっかり感じられるんです。
見掛けることがない色艶であっても、眼にしていると「新しいものをみている」と言う感じがないんですね。
何かもが"新しい"とか"見掛けた感じではない"と言う訳はないんです。
"辻ヶ花"そのものは、そもそも、室町時代中期から江戸時代初期までの間に制作されていた古の染色手法で、江戸時代初期以降、この辻ヶ花の制作は途絶えることにより、幻的な染色と捉えられていたようです。
そんな幻を復元したのが、小倉淳史の先代小倉建亮...、辻ヶ花は京友禅よりも歴史そのものは古く、且つ、古典でもある訳です。
先代より手法を修得した小倉淳史は、博物館などに所蔵されている古の辻ヶ花の修復や復元に携わることで、古の辻ヶ花を最も近くで眼にしながら、自身の作品制作をしているのです。
"幻"を実際に眼でみて、手に触れ...、そして、新たな作品を制作しているんですね。
小倉淳史は染色家として、1970年代より今日まで、日本伝統工芸展に辻ヶ花の作品を出品しています。今日昨日始めた作品ではなくて、辻ヶ花について、その手法だけではなくて、歴史など知識までも知り尽くしているだと思います。
ただ、古いものが良いという価値観はおかしいし、また、目新しいだけではナンセンスなんですね。
単純に「自身の美意識」だけを表現するのであれば、斬新な色艶とデザインに傾ければ良いかもしれない...、しかし、それでは傍からみて「美しい」と感じられるものは、なかなか生まれてこないものです。
こちらに掲載している作品が、見掛けることのない色艶をしていながら、「新しいものをみている」と言う感じが伝わらない.、また、着物の類として違和感を憶えないのは、この制作者小倉淳史がが、辻ヶ花を徹底的に知り尽くした上で、自身の色艶を表現しているからなんだと思います。
この絵羽コートなんですが、施された辻ヶ花と色艶のバランスが整っているんです。
古典的な香りを辻ヶ花で匂わせて、この色艶にその香りを馴染ませているかのようなのです。
古の辻ヶ花に対する敬意というものがあって、制作者自身の美意識が巧みに表現されている。
ある意味、本物の古典性があって、且つ、現代性をおびた染色作品なのかもしれないですね。
施された辻ヶ花だけではなくて、他の染色作品では見掛けることのない色艶が印象的な作品です。
こうした色艶を眼にすると、小倉淳史の美意識がしっかり感じられるんです。
見掛けることがない色艶であっても、眼にしていると「新しいものをみている」と言う感じがないんですね。
何かもが"新しい"とか"見掛けた感じではない"と言う訳はないんです。
"辻ヶ花"そのものは、そもそも、室町時代中期から江戸時代初期までの間に制作されていた古の染色手法で、江戸時代初期以降、この辻ヶ花の制作は途絶えることにより、幻的な染色と捉えられていたようです。
そんな幻を復元したのが、小倉淳史の先代小倉建亮...、辻ヶ花は京友禅よりも歴史そのものは古く、且つ、古典でもある訳です。
先代より手法を修得した小倉淳史は、博物館などに所蔵されている古の辻ヶ花の修復や復元に携わることで、古の辻ヶ花を最も近くで眼にしながら、自身の作品制作をしているのです。
"幻"を実際に眼でみて、手に触れ...、そして、新たな作品を制作しているんですね。
小倉淳史は染色家として、1970年代より今日まで、日本伝統工芸展に辻ヶ花の作品を出品しています。今日昨日始めた作品ではなくて、辻ヶ花について、その手法だけではなくて、歴史など知識までも知り尽くしているだと思います。
ただ、古いものが良いという価値観はおかしいし、また、目新しいだけではナンセンスなんですね。
単純に「自身の美意識」だけを表現するのであれば、斬新な色艶とデザインに傾ければ良いかもしれない...、しかし、それでは傍からみて「美しい」と感じられるものは、なかなか生まれてこないものです。
こちらに掲載している作品が、見掛けることのない色艶をしていながら、「新しいものをみている」と言う感じが伝わらない.、また、着物の類として違和感を憶えないのは、この制作者小倉淳史がが、辻ヶ花を徹底的に知り尽くした上で、自身の色艶を表現しているからなんだと思います。
この絵羽コートなんですが、施された辻ヶ花と色艶のバランスが整っているんです。
古典的な香りを辻ヶ花で匂わせて、この色艶にその香りを馴染ませているかのようなのです。
古の辻ヶ花に対する敬意というものがあって、制作者自身の美意識が巧みに表現されている。
ある意味、本物の古典性があって、且つ、現代性をおびた染色作品なのかもしれないですね。
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