<喜如嘉の芭蕉布.八寸名古屋帯//花織と捩り入.福木>
●喜如嘉の芭蕉布八寸名古屋帯。
福木で染められ、花織と捩り織が施されたこの作品には、何かを飾るための美しさが伝わって来ます。芭蕉布特有の野趣な空気が感じられません。
芭蕉布の歴史を振り返ると、芭蕉布は「野趣の衣」だけはなくて、王族や貴族の衣裳のひとつでもあったのです。
特に、福木で染められた黄色は、王族だけが纏うことの許された"色"...、この芭蕉布が、絣ではなくて花織と捩り織によって"飾られて"いるのは、"特別な芭蕉布"を意識して制作されているのかもしれません。
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