もう紫陽花が咲く季節のようです..

紫陽花5月も終わりです..。
気が付くと、紫陽花の咲く時季になっていたんですね。

仕事柄..、着物の歳時記などには、何かと講釈が多いみたいなんですが、実際の季節を肌で感じることは上手くはありません。
むしろ、随分と下手だと思います。

毎日..、昨日も、今日もよく似た一日を過ごしていると、目の前にあるものを見たり、感じたりすることだけに終始している様なのです。

時間の中で暮らしているにもかかわらず、暦(こよみ)を忘れているみたいで季節の移ろいに気が付かないんですね。

今朝、通り掛かりに見付けたんです。
手入れも行き届いていない街角に咲いていた紫陽花なんですが、街の中でつくられた"色"とはまるで別世界の"色"..、自然の色彩りを楽しませてくれていました。

土屋順紀.草木染め紋紗織..、ModernArtを想わせるその存在感

土屋順紀 草木染め紋紗織 帯染織家.土屋順紀が制作した草木染め紋紗織の九寸名古屋帯。

草木よりつくられた<色>と紋紗織が相俟って生み出される<その姿>は、眼にする者の感性に響いてくる様です。

色と織の美しさの中に、風景や音楽、ちょっとした物語の様なものが伝わって来そうです。
染織とか、手仕事とかを超えて..、ModernArtを想わせる存在感が感じられます。

個性や美意識に満ちた作品でありながらも、強さとか激しさなど微塵もない..、むしろ、何ものにも抗わない優しさを垣間見ることができます。