鈴田滋人 制作:木版摺更紗染め帯『葉結び』
鈴田滋人氏は「木版摺更紗」の分野で重要無形文化財技術保持者(人間国宝 )の認定を受けた染色家です。鈴田氏の「木版摺更紗」は、江戸時代まで鍋島藩の中で、一子相伝、かつ、口伝のみで伝えられて来た鍋島更紗の復興研究で培われた、地形を表現する「木版」と色摺を加える「型絵」を併用する唯一無二の染色手法です。
こちらに掲載をさせて頂いた『葉結び』は、令和元年第54回西部伝統工芸展で発表された作品デザインを元に制作された作品。
植物がモチーフとされたこの作品は、鈴田滋人氏の木版摺更紗の美しさが余すところなく満ち溢れています。時に、幾何学的で数理的なイメージさえも憶える「木版」は、この作品では、精密な美しさと同時に、鷹揚な気配を伝えているように感じられます。錯視を導くかのような「葉」と、その「葉」が幾つも組み合わされたデザインの中につくられた絶妙な余白の仕業なのかもしれません。
理知的なデザインでありながらも息苦しさがなく、むしろ、高貴な抒情性が漂っているようにも想われてきます。それは、鈴田滋人氏のデザインや絵画的な美意識の礎となった日本画特有の「余白の美しさ」が、「木版摺更紗」にも活かされているのかもしれません。
染め帯としての美しさと現代アートを想わせる作品性が調和した木版摺更紗です。
=経歴=
1979年 | : | 武蔵野美術大学 日本画学科卒業 |
1980年 | : | 実父 鈴田照次氏の鍋島更紗復興研究における秘伝書復元に携わる |
1981年 | : | 鈴田照次氏逝去により滋人氏が家業を継承する |
1982年 | : | 第29回日本伝統工芸展初入選 以降、連続入選 |
1983年 | : | 第18回西部伝統工芸展で「日本工芸会賞」を受賞 |
1985年 | : | 日本工芸会正会員に認定 |
1987年 | : | 第24回日本伝統工芸染織展で 「日本工芸会賞」を受賞 |
1988年 | : | 第25回日本伝統工芸染織展で 「文化庁長官賞」を受賞 (第29回展においても「文化庁長官賞」を受賞) |
1992年 | : | 第21回佐賀県芸術文化奨励賞を受賞 |
1995年 | : | 英国 Victoria and Albert Museum開催の「現代日本工芸展:伝統と前衛」に木版刷更紗着物を出品 |
1996年 | : | 第43回日本伝統工芸展で 「日本工芸会奨励賞」を受賞 木版摺更紗着物「樹閑」が文化庁買い上げとなる |
1998年 | : | 第11回MOA岡田茂吉展優秀賞 第45回日本伝統工芸展で「NHK会長賞」を受賞 木版摺更紗着物「漿果文」が文化庁買い上げとなる |
1999年 | : | NHKプロモーション企画パリ・三越エトワールでの、「日本の工芸『今』100選展」に木版刷更紗着物を2点出品 |
2003年 | : | 第23回伝統文化ポーラ賞優秀賞 |
2008年 | : | 国定重要無形文化財「木版刷更紗」保持者認定(人間国宝) |
* | 鈴田滋人 制作:木版摺更紗染め帯『葉結び』との着物あわせ |
・ | 綿薩摩160亀甲絣(制作:東郷織物)とあわせてみました。 |
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