手描き友禅 塩瀬.染め帯
菊の図
「菊の図」が染め描かれた染め九寸名古屋帯です。
そもそも「菊の図案」は、珍しくはありません。菊の図案でも、こうした「乱菊の図」は、着物、帯によく見掛ける古典的なテーマのひとつです。
けれども、この「菊の図」は、そんな「ありふれたテーマ」であるかも知れないけれど...、随分と違う空気を伝えています。
江戸時代の日本画からの出典です。
もちろん、その日本画には、この菊の花だけが描かれていた訳ではありません。「絵」の中の一部を切り取って帯地の図案とした訳です。
だから、染め帯として染め描く為には、下絵を興さなくていけない..、その下絵師が、本歌となる「絵」から「菊の花」を切り取り、帯の意匠に馴染む様に整えます。
そして、単純に「菊」を写す、意匠を凝らすだけではなくて、その「絵」から感じられる空気までも写し取ろうとしているのかもしれません。
なぜなら、この「菊の図」を観ていても、菊の図案以外の情感を想ってしまうからなのです。
この染め帯の制作に関わった職人は、真糊糸目友禅で出来ることをすべて尽くしています。
下絵師は、江戸時代の美意識を、染め帯の図案の中に再生する為、意匠を凝らし、真糊糸目の職人は、その下絵に生命を入れるかの様に真糊をおき色を挿し込んで行くのです。
「菊の図」は、友禅を超え、絵画に近い空気感が感じられます。
花弁の加減、葉脈と葉の彩色、背景となっている地色とのコントラスト、そして、図案と背景の「間」..、すべてが帯として使われた時、美しく映る様に..、また、例え、「絵」として観た時にもその空気感に詠嘆を憶える様に..、図られ、染め描かれています。
凜とした空気を伝え、純日本的な美しさが感じられる真糊糸目友禅で染め描かれた「菊の図」です。
素材は極上の塩瀬生地を使っています。
* | 着物と帯のあわせ.. |
・ | 菊華文様散らし小紋とあわせてみました。 菊をテーマにデザインされた丸文様を全体に散らした小紋のお着物とあわせてみました。余所行きな雰囲気の中にも柔らかな空気がある装いとなります。 |
・ | 八丈織(菊池洋守)薄ブルー系色とあわせてみました。 何となく緊張感が漂って、綺麗できちんとした印象を伝える装いとなります。 |
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