着物の各部名称と採寸個所に付いて

●着物の各部名称と採寸個所に付いて
 

お手持ちのお着物から基本となる寸法を測る場合。
特に必要なのは以下の箇所となります。
  • 身丈
  • 後巾
  • 前巾
  • ゆき丈(肩山に沿って「肩巾+袖巾=ゆき丈」となります)
  • 袖巾
  • 肩巾
「身丈」に付いては「くりこし(背縫いと衿の交差している箇所)」から背縫いに沿って」までの長さです(コレは「背から」採寸した「身たけ寸法」となります)。
この寸法は、通常は、身長相当の丈となる場合が多いです。
なお、採寸について知識を有して居られる方、既に「採寸表」「寸法表」をお持ちの方は、記載項目の全てをお知らせ下さい。
「身たけ」に付きましては、必ず「背から」なのか? 「肩から」なのか?をお伝え下さい。
身丈(背) 背から寸法=衿と背縫いの交差している箇所から、背縫いに沿って、裾まで計った寸法。
身丈(肩) 肩から寸法=袖山から裾まで計った寸法
"背から寸法"と"肩から寸法"では"くりこし"分の長さに違います。
前巾 脇線から衽付け線までの"裾口"の巾。
後巾 背中心線から脇線までの"裾口"の巾。
ゆき丈 背中心線から袖口までの巾。肩巾+袖巾。
袖巾 "袖付け"から"袖口"までの(袖山に沿って)寸法。
肩巾 背中心線から袖付けまでの巾。
袖口 腕を通すところのあき寸法。
袖付け 身頃に袖を縫い付けた箇所。
袖付けの縫い終わり箇所を"袖付けどまり"と称します。
ふり "袖付けどまり"から下の袖が開いている箇所を"ふり"と称します。
袖丈が長い程"ふり"は長くなります。
袖丸み 袖口下をカーブに縫い合わせるところが袖丸みとなります。
身八つ口 袖付けどまりから下の身頃の"あき"。
だき巾 衽付け線から脇線の身八つ口どまりの箇所の"前身頃の巾"を指します。
くりこし 肩山から後ろ身頃に向かってずらせて"衿肩あき"をあけ、生じた寸法。
"くりこし"を大きく取る事で衿の抜けが大きくなります。
衿肩あき 背中心線から首周りの寸法に合わせて、生地に入れた切り込み。
剣先 衽付け線と衿付け線の交差する箇所。
衽下がり 肩山から剣先までの間の寸法。
衽巾 衽付け線から"つま"までの裾口の巾。
衿下 衿先から"つま"までの寸法。
合褄巾 衿先の直角の位置から衽付け線までの巾。
つま 裾の両脇の直角部分。"つま先"
衿巾 衿付け線から衿端までの寸法。

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