江戸小紋 「玉縞」
伊勢型紙縞彫:児玉博
染め師:浅野栄一
伊勢型紙「縞彫り」の技能にて人間国宝/重要無形文化財技術保持者となった児玉博(故人)。こちらに掲載をさせて頂いているのは、その児玉博が手掛けた『玉縞』の伊勢型紙を使い染められた江戸小紋です。染色は、児玉博が存命の間より共に縞の江戸小紋の制作をを手掛けて来た染色職人「浅野栄一」。
『玉縞』は一寸の間に24本の縞が彫られた伊勢型紙で染められた江戸小紋を指します。現在、児玉博が手掛けた「生の伊勢型紙」の中で現存している最も細密な縞が、この『玉縞』と言われています。
一寸に24本の縞で構成された細密な『玉縞』は、『縞』の既成概念を超える程、綺麗な柄模様として映ります。「生の伊勢型紙」には、極めて精巧でありながらも、彫師:児玉博の手仕事の癖が残されているのかもしれません。そして、その「生の伊勢型紙」に忠実に染める事で、その「癖」の感覚が『玉縞』の美しさとして浮かび上がってくるのだと思います。
ただ、精密に、綺麗な『縞』を彫る事は、機械などを使用すれば可能かもしれませんが、感覚的な柔らかさや美しいと感じさせる雰囲気を生み出す『縞』を彫る事が出来るのは職人の手仕事だけなのです。
江戸小紋は「伊勢型紙」を使って糊を置き、染色を施すことで制作されます。
何枚も型紙を染め重ねる訳ではなく、たった一枚の伊勢型紙だけで柄模様が表現されます。伊勢型紙に彫られた柄模様が細かくなればなる程、その糊置きは困難を極めます。特に、「縞」の染めは、他の文様にはない技術を要する為に、「他の柄模様は、型をおけるけれども縞は出来ない」と言われる事も少なくありません。
こちらに掲載をさせて頂いた『玉縞』は、「縞」の江戸小紋の中で定番の「黒」で染められています。定番の「黒」は、黒と白が構成される色でつくられる訳ですが、細密な江戸小紋ならではの「黒」の雰囲気が感じられます。真っ黒ではなくて、高潔な感じのする黒を想わせてくれます。
児玉博と浅野栄一。ふたりの職人仕事からつくられたこの『玉縞』の江戸小紋は、単彩、それも色の気配のない黒でありながらも、高潔な美しさと趣を伝えてくれます。
* | 江戸小紋 玉縞との帯あわせ |
・ | 真糊糸目と京刺繍の染め帯『御所解』とあわせみました。 |
・ | 勝山健史 制作 九寸名古屋帯『御室裂』とあわせてみました。 |
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