手描きジャワ更紗九寸名古屋帯
Javanese Batik
Made in Indonesia
Produce by Reisia(藤井礼子)

インドネシアの手描きジャワ更紗工房：Reisia(レイシア)で制作された手描きジャワ更紗染帯です。

Reisia(レイシア)で制作されるジャワ更紗は、生地制作から、図案構成、染色と制作に関わるすべてを近代化されていない手仕事でつくられています。

更紗模様のすべては伝統的ジャワ更紗制作で使われるチャンチンを使ったろうけつ染め(蝋防染：バテック/Batik)を使い染め描かれています。そして、このろうけつ染めは、とても細密な仕事が施され、更紗模様のデザインとその彩色と相俟って、エキゾチックで、かつ、とても綺麗に眼に映ります。

染め帯として制作されたReisiaの手描きジャワ更紗には、すべてインドネシアで織られた手織絹布が使われています。この絹布は、ジャワ特有のろうけつ染め(蝋防染：バテック/Batik)との相性はとても良く、細密な更紗図案が綺麗に染め上がります。

こちらの掲載をさせて頂きましたジャワ更紗には、描かれた花更紗の背景には「シシック(sisik)」と呼ばれいるデザインが施されています。シシックは、ジャワ更紗でも数少ない希少なデザインのひとつで、古いシシックが描かれている更紗はジャワ旧家の特別なコレクションにもなっているそうです。
Reisiaで制作されたこの更紗染め帯は、プカロンガンの工房で描かれた花更紗とチレボンの工房で描かれたシシックとのそれぞれ個性の違うデザイン構成によって制作されています。
プカロンガンで描かれた更紗には、美しい音楽的なデザインの中に綺麗な色彩が挿し描かれています。異文化ならではの土臭さを想わせるシシックは、細密な蝋付けが求められるため、現在では、チレボンの職人の中でもたったひとりしか描くことの出来ないそうです。
二つの工房を渡り制作されたこの更紗には、それぞれ違う個性が響き合い、調和することで、インドネシア特有の薫りが漂い溢れています。
ジャワ更紗しか伝えられないエキゾチックな空気が魅力の染め帯です。