大城廣四郎 工房:南風原花織九寸名古屋帯

南風原(はいばる)は、琉球かすりの織里です。大城廣四郎(故人)は、戦後、沖縄織物の復興に尽力した染織家です。廣四郎氏が設立した「大城廣四郎織物工房」は、現在も尚、南風原の機屋の中でも別格的な位置付けをされています。また、廣四郎氏の後継者大城一夫氏は、伝統工芸会の正会員の染織家として作品を制作されています。

こちらの掲載をさせて頂いた花織は手花花織の技法で制作された九寸名古屋帯。
オフホワイトの地色に、煌めくような彩りの花織が織り出されたデザインは、沖縄の彩りをモチーフとしているかのようです。けれども、この作品は、伝統的な南国の花織のイメージを超えて、現代的な染織作品の空気感に包まれています。